【速報】SaaSアプリケーションやAWSサービス間のデータ連携をコード無しで自動化出来るフルマネージドサービス「Amazon AppFlow」がリリースされました!
先程(日本時間2020年04月23日 AM09:30頃)、下記のツイートを偶然目にしました。「Amazon AppFlow」というサービスがリリースされたようです!
突然のAmazon AppFlow!
DataDogさん、SalesForceさんなどのSaaSからデータをS3やRedshiftへ連携してAWS上の各種サービスで分析などを行うことができるサービスですー!(突然過ぎて調べないといけない感)https://t.co/2g0S29jYiD— Akihiro Kuwano (@kuwa_tw) April 23, 2020
当エントリでは、この「Amazon AppFlow」に関する現時点での状況について紹介していきたいと思います。
目次
Amazon AppFlowとは何か
このブログを書いている私自身も「で、AppFlowって何?」と思いながら情報を見ています。ドキュメントに関しては以下の「ユーザーガイド」が用意されているようです。
Amazon AppFlowは、Salesforce等のサービスとしてのソフトウェア(いわゆる"SaaSアプリケーション)と、Amazon S3やAmazon Redshift等のAWSサービスとの間で安全にデータ連携を行えるようになる、フルマネージドサービスです。
- SalesforceからAmazon Redshiftへのデータ連携
- ZendeskからAmazon S3バケットへのサポートチケットデータ連携
のようなことが実現出来ます。また、Amazon AppFlowには以下のような特徴・特色があります。
- すぐに始めることが出来る:コードの記述無しに、僅かな時間でデータ転送のフローを作成可能。
- データの同期を維持:SaaSアプリケーションとAWSサービス全体でのデータ同期を維持するために、オンデマンドまたはスケジューリングでのフロー実行を可能とします。
- データを集約:複数ソースからデータを集約する機能を備えており、分析ツールのトレーニングコスト削減・節約することが出来ます。
- データの追跡:Amazon AppFlowで提供されるフロー管理ツールを使うことで、どのデータがいつどこに移動したかを監視することが出来ます。
- プライベートなデータ転送:Amazon PrivateLinkと連携することで、インターネット経由でのパブリックデータ転送では無く、AWSインフラ経由でのプライベートなデータ転送を行うことが出来ます。
早速本日から利用可能です!
このサービス、早速本日から利用可能です。サービス名検索若しくは下記のURLからアクセスすることが出来ます。
メニューについては、既に日本語対応も為されているようです。これは嬉しいですね!
サービスが利用可能なリージョンは以下の通り。ほぼほぼ使えるようですね。
対応しているデータ連携の「連携元」と「連携先」について
現時点で利用可能となっているデータ連携のSource(連携元)とDestination(連携先)の一覧は以下の通り。これらのデータソースについては、Amazon AppFlowを使用してフローを作成する前に、予め必要な情報を連携元、連携先に準備しておく、それらが全ての構成要件を満たしている必要があります。また、API利用における制限や条件はデータソースそれぞれに異なります。
- Amazon S3
- Amazon Redshift
- Amplitude
- Datadog
- Dynatrace
- Google Analytics
- Infor Nexus
- Marketo
- Salesforce
- ServiceNow
- Singular
- Slack
- Snowflake
- Trend Micro
- Veeva
- Zendesk
データソースについては、連携元としてどのデータソースを選択するかで、連携先として指定可能なデータソースが変わります。現時点(2020年04月23日)での対応内容は以下の通り。
連携元データソース | 連携先データソース | |||
---|---|---|---|---|
Amazon Redshift | Amazon S3 | Salesforce | Snowflake | |
Amazon S3 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Amplitude | ー | ◯ | ー | ー |
Datadog | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Dynatrace | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Google Analytics | ー | ◯ | ー | ー |
Infor Nexus | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Marketo | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Salesforce | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Singular | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Slack | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
TrendMicro | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Veeva | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Zendesk | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Quota(割り当て)について
リージョン毎における、Amazon AppFlowのQuota(割り当て)のデフォルト値は以下の通り。AWS Service Quotasで内容を確認可能です。また必要に応じて、
割り当て増加のリクエスト、上限緩和申請が行えます。
フロー(Flows)
- アカウントあたりのフロー数:1000
- 1ヶ月あたりのフロー実行数:1000万
- フローあたりのタスク数:10
フロー実行(Flow execution)
- 単一のフローの一部として、最大100GBのデータを処理可能。ただし以下のデータソースを除く。
- Amplitude: 25 MB
- Marketo: 25 MB
- Salesforce: 15 GB
- ServiceNow: 100 K records
利用料金
利用に際しての前払い料金などは無し。実行するフローの数と処理されるデータ量に対してのみ支払う形となります。詳細については下記関連ドキュメントをご参照ください。
まとめ
というわけで、突如登場したデータ連携のフルマネージドサービス「Amazon Appflow」に関するざっくり概要のご紹介でした。引き続き、実際に使ってみてその感触などをお伝え出来ればと思います!